バイオマーカー解析– Contract Services Biomarker Analysis –

試験概要

医薬品や機能性食品の効果を、ヒトや動物由来の生体試料や細胞培養上清を用いたバイオマーカー解析により検証します。


バイオマーカーとは、疾患、免疫、代謝など生体の状態を、濃度や発現量としてあらわすことができるサイトカインやケモカイン、ホルモン、リンパ球、DNA、RNAなどの生体分子です。
バイオマーカーの変化を測定することで、医薬品や機能性食品の生体に対する効果を解析することが可能です。



エーセルでは、各種機器を用いたタンパク質・遺伝子・細胞特性の解析を通して、包括的なバイオマーカー解析受託サービスを提供しています。



信頼性基準での測定や、関連する細胞試験のご提案、提携するヒト臨床試験会社のご紹介も可能です。

試験概要

実施例  -ヒト血液検体を使用した解析-

実施例 (ヒト血液検体の場合)

主なサービス内容

エーセルでは、従来のELISAやreal-time RT-PCRでの解析はもちろん、様々な解析技術を駆使してお客様の目的に沿った最適なバイオマーカー解析サービスを提供しております。

高感度バイオマーカー解析

健常人や各種疾患患者由来の血清や血漿中のサイトカインやケモカインなど、微量なバイオマーカーの変化を、高感度ECLイムノアッセイにより測定します。

従来のELISA法では検出できないバイオマーカーの高精度測定や、少量サンプルでのマルチプレックス解析にも対応しております。目的に合わせ、最適な測定法をご提案いたします。

MESO QuickPlex SQ 120MM
(MSD)
MESO QuickPlex SQ 120MM (MSD)
解析例
  • 機能性食品成分の摂取前後における健常人血清中のI型インターフェロン (IFN-α、IFN-β等) 、Th1/Th2サイトカイン濃度の高感度測定
  • 機能性食品成分の摂取前後における血清中のマイオカインや代謝関連因子、軟骨合成マーカーの高感度測定
  • 各種疾患に関連する炎症性疾患関連因子、神経変性関連因子、血管新生関連因子、代謝関連因子の高感度測定

多項目同時解析

少量サンプル(数十μLの血漿/血清等)から複数のバイオマーカーを同時測定する分析サービスをご提供しています。

少量の検体から数十種のバイオマーカーの同時測定が可能で、数百種にわたる多様な解析項目を柔軟に組み合わせた解析が可能です。
バイオマーカーの同定やプロファイリングを目的としたスクリーニング試験、関連する細胞試験に有用です。

Bio-Plex 200
(Bio-Rad)
Bio-Plex 200 (Bio-Rad)
解析例
  • 機能性食品成分、医薬品の効果や、疾患に関連するサイトカイン、ケモカイン、成長因子、マイオカイン、ホルモン等のバイオマーカーの網羅的解析
  • 機能性食品成分や医薬品を処置したPBMCの培養上清におけるサイトカイン、ケモカイン等の網羅的解析

フローサイトメトリーを用いた免疫細胞の機能解析

医薬品や機能性食品が免疫細胞の機能に与える影響を、フローサイトメトリーを用いて測定します。

マルチカラー解析 (13 color)、多検体解析 (96 well plate loader) に対応しております。

CytoFLEX S
(Beckman Coulter)
CytoFLEX S (Beckman Coulter)
解析例
  • 機能性食品成分の摂取前後のpDC (プラズマサイトイド樹状細胞) およびcDC活性測定
  • 機能性食品成分の摂取前後のTBNKサブセット構成、活性変化、貪食活性測定
  • 医薬品の治療効果に関する免疫細胞サブセット構成、活性変化

RNAバイオマーカー解析

RNA-seqなどの次世代シーケンサー解析やマイクロアレイ技術を用いたRNAバイオマーカー解析により、RNAベースの薬剤応答バイオマーカーの同定およびプロファイリングを行います。

RNAバイオマーカー解析では、弊社でRNA資料調製を行い、RNA-seqやマイクロアレイ解析は外部の提携分析機関で実施します。

解析例
  • 機能性食品成分の摂取前後のPBMCにおけるRNAバイオマーカー解析
  • 疾患や薬剤応答に関するRNAマーカーの同定および解析
  • エクソソーム中miRNAのsmall RNA-seq解析
  • 腫瘍浸潤リンパ球のプロファイリング

受け入れ可能な検体について

下記以外のサンプルも対応可能な場合がありますので、お気軽にお問い合わせください。

各種動物由来の生体試料
  • 血漿
  • 血清
  • PBMC
  • 尿
  • 各種組織
各種細胞培養上清および細胞ライセート

注意事項

感染性が著しく高いサンプル (HIV、HCV、HBVウイルスなどに感染していることが確認されている患者由来の検体など) の場合、受け入れができない可能性がございますので、事前にお問い合わせください。

ヒト由来試料の場合、インフォームド・コンセントを得てからご提供願います。また、個人情報が特定できないよう匿名化をお願いします。