表皮角化細胞を用いた皮膚の保湿・バリア機能促進試験

試験概要

肌の保湿やバリア機能に重要な因子として、「セラミド (ceramide)」や「天然保湿因子 (natural moisturizing factor; NMF)」が知られています。「セラミド」は角層細胞のすきまを満たす細胞間脂質であり、細胞同士をしっかりつなぎとめる働きを持ちます。「天然保湿因子」は「フィラグリン (filaggrin)」から作られる保湿成分です。これらの物質により、皮膚が十分に水分を抱え込むことができ、外的刺激によるダメージから組織を保護しています。一方、老化によってこれらの物質の産生量が減少し、保湿やバリア機能が低下することが知られています。

本試験では、セラミドや天然保湿因子の合成に関わる遺伝子の発現量を測定することで、被験物質の保湿・バリア機能促進作用を検証します。

表皮における保湿性―フィラグリン・・セラミドの役割―

基本試験

使用細胞正常ヒト表皮角化細胞 (keratinocyte)
予備試験細胞毒性試験
本試験フィラグリン (FLG)、セリンパルミトイル転移酵素 (SPT) 遺伝子発現量測定
リアルタイムPCRによる解析


※博士号保持者が中心となって試験を担当します。