株式会社エーセルは細胞を用いた研究を総合的にサポートします。

オートファジー (自食作用)

　オートファジーとは、次の機構を指します。
細胞内において不要になったタンパク質やダメージを負ったタンパク質などを細胞自身が分解します。
そして新しいタンパク質へ再構成することで、細胞内の環境を良い状態へ維持していく機構です。

　このオートファジーは、抗老化、がん、そしてアルツハイマー病やパーキンソン病といった神経変異性疾患の発症に深くかかわっていることが明らかにされております。
さらに、抗老化や健康方面においても非常に注目を集めています。

オートファジーの解析方法

弊社では細胞ベースでの高速イメージング解析を可能とするハイコンテントスクリーニング機器、Operetta CLS（パーキンエルマー社製）を導入しており、生細胞のオートファジー活性状態を高精度かつハイスループットに解析することが可能となっております。





細胞: HepG2

基本試験

※参考文献
・長寿とオートファジー
Bergamini E, Cavallini G, Donati A, Gori Z. The role of autophagy in aging: its essential part in the anti-aging mechanism of caloric restriction. Ann N Y Acad Sci. 2007 Oct;1114:69-78.

・加齢によるオートファジーの減弱
Uddin MN, Nishio N, Ito S, Suzuki H, Isobe K. Autophagic activity in thymus and liver during aging. Age. 2012 Feb;34(1):75-85

・がんとオートファジー
Mathew R, Karantza-Wadsworth V, White E. Role of autophagy in cancer. Nat Rev Cancer. 2007 Dec;7(12):961-7.

・アルツハイマーとオートファジー
Nixon RA, Wegiel J, Kumar A, Yu WH, Peterhoff C, Cataldo A, Cuervo AM. Extensive involvement of autophagy in Alzheimer disease: an immuno-electron microscopy study. J Neuropathol Exp Neurol. 2005 Feb;64(2):113-22.

・パーキンソン病とオートファジー
Furuya N, Kakuta S, Sumiyoshi K, Ando M, Nonaka R, Suzuki A, Kazuno S, Saiki S, Hattori N. NDP52 interacts with mitochondrial RNA poly(A) polymerase to promote mitophagy. EMBO Rep. 2018 Dec;19(12). pii: e46363.