NADPHオキシダーゼ活性 (活性酸素) 測定試験

試験概要

NADPHオキシダーゼ (NOX) は膜結合酵素複合体で、活性酸素 (スーパーオキシドラジカル) を産生します。そのため、好中球では殺菌過程に用いられています。一方で、過剰な活性化による酸化ストレスは動脈硬化の原因の一つでもあるため、活性は適切に制御される必要があります。

本試験では、被験物質がNOX活性に与える影響を評価します。NOX活性測定には酵素複合体が必要であるため、細胞から粗抽出した画分を酵素液として使用します。また、ホモジナイズにより、組織のNOX活性も測定可能です。

NADPHオキシダーゼ活性化機構

試験例

HUVECより抽出したNADPHオキシダーゼを用いたNOX活性

NOX測定結果

活性化剤により顕著に活性化し、スーパーオキシド消去酵素であるSODの添加により活性が抑制されています。

基本試験

使用細胞なし (in vitro試験)
(正常ヒト臍帯静脈血管内皮細胞 (HUVEC) やヒト骨髄性白血病細胞 (HL-60) などから粗NOX活性画分を抽出し、酵素液として使用)
測定項目NOX活性測定



※博士号保持者が中心となって試験を担当します。